前編に引き続く、後編に当たる記事になるが、これだけ読んでも事は済む。
ざっくり言うと東府中にある府中市美術館を堪能した後、分倍河原まで歩き神奈川・・・具体的に言うと横浜へ向かった。
美術館はしごの二軒目。これは文句なしに良い展覧会であった。
分倍河原まで歩き、南武線で鹿島田まで移動をし、新川崎で乗り換えて横浜まで向かう。
乗り換えなどの道中 pic.twitter.com/pI2Oj0I5RZ
— 鷓鷺 (@syarokusuke) September 20, 2020
美術館はしご pic.twitter.com/AYgECTvnzu
— 鷓鷺 (@syarokusuke) September 20, 2020
何と言ってもキャラクターがかわいい。
その原点には何事においても活き活きとしているというものがある。この展覧会の冒頭で「線を書くところから始まる」という解説がなされていたが、
これは直前に観た府中市美術館に通ずるもの
がある。
府中市美術館による”線の持つ意味を考える”というコンセプトの展覧会の回答の一例がまさに「ショーン・タン展」にある。
ご本人がアニメーションを手掛けているということもあるのだろうけれど、キャラクターの見せ方が非常に巧みだ。場面の切り取り方にも創意がみられる。
前述の通り、線の一本一本に至るまで活き活きした様子が滲み出ている。キャラクター自体は良く見てみるとシンプルなものが多いが、構図などの捉え方が特異なものになっていて、そのギャップについつい釘付けになってしまう。
足を運ぶ前に一度YouTubeなどでショーン・タン氏の作品をチェックしておくと彼の世界を一歩踏み込んだ場所から楽しむことができるはずだ。
ちなみに私は見ることができなかったけれど、朝10時からの整理券を貰うと1時間に1回程度の短編アニメーションを拝むことができる。密の状態を避ける為の対策だろう。
イラストレーター(絵本作家)兼アニメーション作家なので、絵本の原案やアニメーションの絵コンテが紹介されている。特にアニメーションの設定資料に当たる絵コンテは必見だ。
そごう美術館
『ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ』
大人は1,200円で入れる。ちなみに私はnanacoカードを所持していたので1,000円で入場することができた。見せるだけで割引が適用される。
10月18日(日)まで開催されている。
絵本も出版されているので、こちらも必見だ。