不定期な日記帳の遺構

はてなダイアリーで運用していた「不定期な日記帳」の遺構の上に成り立つ2019年3月より再始動したメインブログ

ペーパードライバー講習前に恐れをぶちまけてみた

自動車の運転が苦手だ。そもそも自動車の存在が苦手だ。自らの意思で運転しとうと思ったことは一度もない。

 

 

幼少期から

 

 

自動車は怖いものだよ

 

 

と教えられ育ってきたので苦手意識しかない。

 

 

 

そんな私も来月辺りから毎日のように自動車の運転をしなければならなくなった。

 

 

無事にジョブチェンジを果たしたのも束の間、新たな職は運転が必須なのであった

基本的に自動車の運転が必要な職種になるけれど都内勤務の場合は必ずしも乗れる必要はないという触れ込みであったが、最終面接の際に

 

 

運転免許を持ってますよね。でしたら是非運転して下さい(無言の圧力)

 

 

とのことであった。

 

 

2社内定を頂いていて、先に受かっていた1社はどんな勤務地になろうとも運転が必須であった。そこは大きめの車をガチの都内で転がすことになる反面、最初の内は先輩が運転するし、空き時間に練習も付けて頂けるということで、さらに運転手当まで付けて下さるとのことだったのでそれもステップアップの為の修行の内だと思い、快く受け入れることにした。

 

 

その後、2社目の内定を頂き、結果として2社目の企業に進むことにしたのだが、そこはあくまでも都内がメインになる場合は運転しなくても良いというだけであり、神奈川や埼玉の僻地に出向く場合は運転技能が必須になるとのことであった。

 

 

出勤場所は都内ではあるものの、主な営業先が都内からそれなりに外れたところにあり、どうしても自動車の運転をしなくてはならないとのことであった。元々運転が必須の企業に入社することを前提に動いていたので、

 

 

それならどちらも変わらないか

 

 

という楽観的な発想からその他の条件も考慮した結果、2社目の企業を選ぶことにした。

 

 

こちらでの業務は小型車を郊外で運転できる一方で、基本的には最初から単独での運転になるし、運転手当も出ない。どっちもどっちだけれど、小型車で郊外を走るのは私らしいというのも2社目にした理由のひとつである。

 

 

あれだけ運転が嫌ではあったけれど30歳を過ぎてからの「転」ともなると運転技能を必要とされることが多く、逆を言えば運転技能を身に付けていればそれが生きる手段として実を結ぶのではないかという下心も芽生え始めた。

 

 

それだけ生きるということが大変ではあるが、その反面で運転技能というものが運転免許証がもたらしてくれる恩恵と同じくらいの効能があることもうっすらと感じ始めた。運転免許さえ持っていればそれが何よりの身分証明になる。これが免許を取得して以来10年間で強く実感したことである。

(もちろんそれ以上の効果がないと言ってしまえばそれまでになってしまう。)

 

 

ともかくとして運転技能が社会的価値を底上げしてくれるということがなんとなくわかってきたので、

 

ここいらでいっちょ苦手意識を払しょくしてみよう

 

という気になり、荒治療ではあるが実践で腕を磨くことにした

(ちなみに苦手意識を持ちながらも運転免許を取得したのは大学受験に向けた浪人をさせてもらうという条件の引き換えであった。なんとも良い親を持ったものだ。)

 

 

それでも怖いものは怖いし、初っ端でやらかして人生終了するリスクを背負うのは嫌だったので、技能教習に通うことにした。いわゆるペーパー技能講習というやつだ。

 

 

 

syaroku.hatenablog.com

 

 

この記事は上記の講習を受ける前にしか書くことのできない執筆的な意味での期間限定のコンテンツだ。講習を受ける前でしか持ちえない恐怖心というものがあるので、

 

 

そういった恐怖心をこの記事に全てぶちまけてみる。

 

 

 

ペーパードライバーだけれど今後運転をする可能性があるという方、もしくはペーパードライバーの気持ちを知りたいけれどどうしても理解できないという方に読んで頂けると嬉しい。

 

 

 

 

 

車庫入れ

狭いところを後ろ向きに進むことになるので、初手では完全にお手上げである。それでも練習すればきっと上手くなる。これまでの業務でもそれなりに大きな台車をそれなりに動かしていた実績がある。台車と比べると手が全身に変わるだけなので何も恐れるものはない。と思いつつも怖いものは怖い。この辺りは感覚を掴んでいくしかない。短期間の講習で確実に物にしよう。

 

狭路

こちらも車体感覚が物を言う世界だけれど、路上に障害物が飛散していたらどうしようもない。わけのわからないサンダルやジョウロでも落ちていれば一々下車をして除去しなければならない。自転車がはみ出して置かれていれば尚のことだ。生活道を動くことにでもなればそういったケースとも出くわすであろう。

 

坂道

MT車で散々やらかしたやつだ。未だに原理がよくわかっていないが、なんだかんだで教習はクリアした。今回乗るのがAT車・・・のはずなので少しは簡単になるのだが、何よりも坂道特有の自然な後退が怖い。さらに後退を恐れすぎて前進にフルパワーを使ってしまうのも同様に怖い。いずれにせよこのままでは追突のリスクが高い。ハンドブレーキを活用しつつ、停車状態から一気に発進するだなんて正気の沙汰ではない。

 

高速道路

ただ進むだけなら良い。何も怖いことはない。渋滞時の停車もさして問題はなかろう。怖いのは合流と車線変更だ。まず高速道路への侵入が最難関となる。全ての車が気を遣いあう文化が形成されていれば大丈夫だが、合流付近を全力で飛ばしていく車もあることだろう。長縄の輪への進入への恐怖心に近いものがあるが、これは命がけの長縄である。果たして無事に合流できるだろうか。さらに遅い車がいれば渋滞を防ぐためにも追い越す必要もあるのだが、スピード感溢れる中で後方確認からの車線変更なんてできるだろうか。加えて高速道路から降りる際にも周囲に気を遣う必要がある。そんな離れ業が注意不足気味な私に成し遂げられるだろうか。

 

悪路(特に雪道)

雨は滑りそうで怖いし、雪なんて言わずもがなだ。窓の曇りですら命取りになりかねない。適切なワイパー動作ができるだろうか。さらに雪道というドライバーにとって最大の悪天候も想定される。雪を払いのけつつ、滑りやすい雪道にも適切に対応していかねばならない。「今日は天気が悪いから運転できませんw」なんていう甘えが通用する世界ではない。危険でもやらなければならないことがある。「できるやつがいるのなら、お前にもできるだろう」。それが社会というものだ。

 

左折

巻き込み怖し。歩きや自転車であれば何も問題はない。そう言いたいところだが、歩きでの傘差し、自転車でのフード被りは後方確認が疎かになりがちだ。正確に目視できない場面が多々ある。自動車もそれに近いものがあるだろう。「死角を二輪車が走っていようものなら確実に見逃しちゃうね◆」。重ねるようだがいくら注意しても注意不足気味になる私にとっては運転しながらの後方確認は非常に危険なギャンブルなのである。

 

右折

対向車線の流れを見極めることくらいなら何とかなるだろう。しかし対向車線が二車線で、そちらからも右折車が来ていたらどうなるだろう。対向車に遮られて流れが見えなくなることが請け合いだ。「流れが見えない中でも何とか顔を出して・・・ドカーン☆彡」とでもなれば命がいくつあっても足りない。残機が100くらいあればなんとかなりそうだが、その前に罰金や賠償金で人生が終了してしまいそうだ。

 

障害物の回避

バスの乗降車待ちくらいなら何とでもなる。いくら後ろの車たちからバッシングされても実害があるわけでもない。何とか耐えられる。しかし道路工事の回避はきつそうだ。二車線道路の左レーンを走行中、前方に工事を発見し、すぐに右ウインカーを出そうとも右車線に延々と列ができていれば一度停車せざるを得ない。車の列が途切れれば良いが、中々途切れなければ一生進むことができない。さらに要領が悪ければ少ないチャンスすら逃してしまうことになる。自車の後方にも待機列ができていれば即座にクラクションを鳴らされるだろう。クラクション地獄が待ち受けていようとも、聞き流すしかあるまい。

 

日々のメンテナンス

運転技能が完璧になろうとも、自己点検が何もわからないようではどうしようもない。ライトが適切に点灯するかどうか、ブレーキの効きが正常かどうか、エンジンにトラブルがないかどうか。この辺りは運転の技能には直接の関係がない。どうなった時にどこに持っていけば良いのか。自社にお決まりの持ち込み先があるのかどうか。そんなことをどこまで把握すれば良いのだろう。ペーパードライバーの私には何もわからない。

 

ガソリンスタンド

給油方法がそもそもわからない。この辺りは教習所で一切教えてもらえなかった。つまりやってみれば即座に理解できる程単純な仕組みなのだろうか。「思わぬ液漏れ、即引火!」とでもなれば最悪の場合そこで人生終了だ。何をどう入れるべきなのか、私には何もわからない。ガソリン給油動画を参考にしたので、多分、何とかなるが、こういった便利なものがなかった時代はどうしていたのだろうか。

 

ルールとマナーで成立している環境

道路標識は全て頭に叩き込む。当然のことだ。何もわからないのであれば少なくともルールくらいは把握しておこうではないか。しかしマナーまではわからない。「高速道路のジッパー式合流!?」。そんなものは教習所では一切教わっていないが、こちらもガソリンスタンドと同様、YouTuber様様という感じである。ただしジッパー式合流は一般道路の工事現場回避時には通用しないらしい。なんもわからん。

 

保険など

保険を含め、何か起こった時にどういった処置をしたら良いかどうか。思わぬアクシデントに巻き込まれないことが大切だが、仮に事故った場合、仮にガソリンが切れた場合、仮に山道で車が動かなくなった場合、なんもわからん。

 

 

 

 

このように思いつくだけでもわからんポイントが12個は存在するが、この他にも危ういところは書き出せばキリがない。いくつかの項目で述べているが、基本的な車体感覚なんかも全然わからない。

 

 

それでもやるしかない。

 

 

ペーパードライバー講習は複数回受講する予定なので、受講が完了した時点で受け終えた感想の記事を起こす予定だ。恐怖心が少しでも消えていると嬉しい。

 

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