不定期な日記帳の遺構

はてなダイアリーで運用していた「不定期な日記帳」の遺構の上に成り立つ2019年3月より再始動したメインブログ

情弱の作り方

うちにウイルス対策ソフトがやってきた。
なんでも父親が何かしらの対策をしたいからというのが理由らしい。


しかしこんなものを入れたところでほとんど意味がないというのは
多くの人にとっても自明なことであると思う。


理由もわからないままウイルスに感染してしまうというのは
相当運が悪かったとしかいえないし、
そういう事態に陥るのであればどんなに対策をしていても意味がない。



多くの場合、ウイルスに感染するには
それなりに面倒くさい手順を踏まないといけない。

まずは怪しいサイトにアクセスする。
次に怪しいファイルをダウンロードする。
最後に落とした怪しいファイルをインストールする。


この3つの手順を踏むのはそれなりにしんどいはずだ。
しかしこの3つの手順を着実に踏んでいくと
ウイルス感染という事態はすぐにやってきてくれる。


ウイルス対策ソフトが動くのはこの3つの手順のどこかである。
この3つの手順のどこか、もしくはすべてで対策ソフトが警告してくれる。


多くの人はそんな警告がなくてもなんとなく怪しいというのがわかるものなのだが、
世の中には色々な人がいる。
一部の人が簡単な罠に引っかかっても仕方がない。
そういう一部の人のためにウイルス対策ソフトがある。


なので多くの人にとってウイルス対策ソフトは必要がない。


そんな中、うちに対策ソフトがやってきたのである。
情弱の極みである。人類の恥である。



普通に使う分には問題が無いし、
もし普通に使っていて感染してしまうのだとしたら、
その場合はきっとウイルス対策ソフトが起動する間もなく感染してしまうような
かなり手の込んだウイルスだったのだとあきらめるしかない。

ウイルス対策ソフトというのは簡単に言ってしまえば、
普通の人なら気づくウイルスを回避させるものであって、
人智を超えたウイルスには警告できない
というものなのである。



だからある程度の知識がある人は間違っても対策ソフトなんて買ったりしない。


その反対に知識がない人がほいほい買ってしまう。
そして対策した「つもり」になって得意げになってしまう。


本当の対策はそんなソフトを買うことよりも
もうちょっとウイルスやパソコンやwebに関する知識を蓄えることなのである。


かく言うわたしも勉強不足であるので、
もっと勉強を重ねたい。