昔から苦手な話がある。共感してくれる人もそれなりにいるとは思うし、わからない人にとっては絶対にわからない話であって、ぴったり境界線が引かれているような領域なのだけど、手術の話を聞いたりそういった映像を見たりすると力が抜けてしまう。
良くテレビなんかで流れるのだけど、ドラマが一番きつい。ドキュメンタリーの手術シーンも平気というわけではないけれど、あれはリアルだから映してはいけない部分は放送されないとわかっている。しかしドラマは虚構であるが故に生々しい部分を作りものということを理由にデカデカと映してくる可能性がある。基本的に目を背けてしまうので詳しいことまではわからないけれど、ドキュメンタリーにおける信頼とドラマにおける恐怖は確かに存在する。
とは言えこれでもある程度大きくなってからはこの感覚が麻痺してきたためか大分マシになった。
昔は
手術=絶対見れない
という強固な拒否反応があったのだけど今は状況によっては見ることができるし、話を聞いても何でもないなんていうこともある。
人が大勢周りにいるときだったり、家の外でそういう場面に遭遇した場合は基本的には大丈夫だ。昔はどんなシチュエーションでもダメなものはダメという感じであったが、今は周りの目があるときに限っては平気だ。
それでも一人でいるときに映画でそういうシーンを見たり、親しい人しかいない空間でそういった話を聞いたりすると力が抜けてしまう。
幼少の頃が一番弱くて、大学生の頃は一番大丈夫な時期であったけれど、大学生をピークにまた段々と弱くなってきている。先日もふいにネットサーフィンで医療関係のページを見ていて力が抜けてしまった。
「ガン」とか「体にメスを入れる」みたいな理解の範疇を超えた人体に関わる話題がとても苦手で、大人になった今でも体が震えることがある。というか今無駄に震えている
— しゃろくすけ (@syarokusuke) 2019年9月15日
力が抜けて体温が一気に低下する感覚になる。本当に体温が低下している可能性すらある。
きちんと名称のついた症状らしいので一応リンクを貼っておく。
迷走神経反射という症状で、恐怖心や強いストレスが原因で血圧が下がってしまうようだ。まさにこれだ。その元となる原因から遠ざかるというのが一番の対処方法らしいのだけど、いつそういう場面に出くわしたり話題に上ってきたりするかわからないから対処のしようがないと言えばない。
これまで生活に支障をきたしたことがないので、これからもそこまで心配することはないけれど、こういったことが起こる人がいるという知識は何かの役に立つことがあるかもしれない。
困ったものだ。