不定期な日記帳の遺構

はてなダイアリーで運用していた「不定期な日記帳」の遺構の上に成り立つ2019年3月より再始動したメインブログ

財布を拾った

通勤途中に財布を拾って警察に届けた。

 

毎朝のごとく時間ギリギリで会社に向かっていたのだが、会社の近くの道端に財布が落ちているのを見つけた。たまに見かける中身の入っていない意図的に捨てられた財布かと思いながら拾ってみたものの、各種カードがぎっしり詰まっていたし中身もきちんと入っていた。

 

交番に届けるのが最善かと思ったものの出社時間が迫っていたのでとりあえず財布をそのままカバンに突っ込んで会社へと向かった。他人に盗られるくらいならと、私が責任を持って預かることにした。昼休みにでも交番に駆け込めれば良かったのだけどこの日は日帰り出張があったのですぐに動き出すことができず、結局退社後の夜に交番へと向かうことになった。

 

出張中の空いた時間に交番への届け出のポイントを調べてみたところ、拾った人が受けられる恩恵が2点あることが判明した。

 

  • 拾った人は5~20パーセントの謝礼を受け取る権利を主張することができる
  • クレジットカードの停止手続きを取ることでカード会社から謝礼として金券を受け取ることができる

 

前者は示談でお礼をもらうことができるといったもの。しかし今回の落とし主は中身から推察するに大学生であることがわかっていたので、その権利は放棄することにした。

交番で権利を主張するか問われた際に権利を放棄すると宣言したときのおまわりさんの笑顔が今でも忘れられない。マニュアルがあるのか、それとも面倒事に巻き込まれずに済んだことで自然と笑顔がこぼれたのかはわからないが、良いことをした気分になれてこちらまで笑顔になってしまった。

 

これでもし十万単位の金額を入れた財布を落としたそれなりの年齢の社会人だったりしたら確実に権利を主張したけれど、どんな人物かわからないにしても学生には優しくしなきゃね

 

後者はクレジットカード悪用のリスクを防止することに対する謝礼を金券と言う形で頂けるというものなのだけど、今回はクレジットカードが入っていたにも関わらず何も得ることができなかった

 

カード会社に電話をしてみたところ、カードを郵送で送って欲しいというところまではお願いされたのだが、財布ごと拾った旨を伝えたところ「警察に財布ごと届けた上で警察からカード会社まで連絡を入れるように言って下さい」と言われた。了解したものの、警察がそこまで動いてくれるとは思わなかったので警察にはその点を何も伝えずに財布ごと渡した。楽○カードの企業はその辺りが随分他人任せなようだ。

 

謝礼を受け取る権利を放棄し、交番での対応は署名のみで済んだので本人の手元に届いたかどうかまではわからないが、個人情報が満載の財布であったのできっと大丈夫だろう。

 

きちんと中身の入った財布を拾ったのは初めての経験だったのでブログに書いてみた。