小説を読んでいると
小説を読めるなんてすごいね、私なんて漫画しか読めないよ
と言われることがある。
逆に私は漫画を読めないのでそっちの方がすごいと思う。
それぞれ書物には文脈と言うものがある。小説には小説の文脈があるし、漫画には漫画の文脈がある。さらに言うと小説の中でも昔の小説と現代の小説の文脈には明確な差があるし、同じ漫画でもコロコロコミックの漫画とモーニングの漫画には違いがある。
私は現代の小説は比較的すらすらと読めるが、ある程度古い作品になってくるとすんなりとは読めないし、海外作品の翻訳ものもゆっくりでないと読み進めることができない。要するに馴染んでいないものはすらすら読めないし、同じように見えるものでも馴染んでいないジャンルであれば取っつきにくいということなのである。
私は漫画と言えばコロコロコミックと週刊少年ジャンプが関の山なので、対象年齢がそれらよりも上の作品になると耐性があまりなく、すっと読むことができない。例外的な作品もそれなりにあるけれど、世間で絶賛されている作品が全く読めないなんていうこともザラにある。
理想はどんなジャンルでもある程度は嗜んでいて抵抗なく読めるというところにあるのだけど、書物のジャンルは膨大なので苦手分野は必ず出てきてしまう。それでも初めから苦手意識を持って敬遠してしまうのは良くない。まずは漫画自体に馴染んでいきたいと思っている。ひとつの作品を全巻揃えようと思うと想像以上にお金がかかるので漫画喫茶などを利用していく。
どちらにしても簿記にケリがついてからかな。