n回目の”国立歴史民俗博物館(千葉県)”に行ってきた。
最低年イチで行くようになり早5年近くが経過する。初めて訪れたのは2015年6月のことであった。社会人2年目の時に勉強のために足を運んだのがそもそものきっかけである。
広くて各セクションの内容が盛りだくさんというのが最大の魅力であり、先日も前を歩いていたペアが全6セクションある内の最初のセクションを抜けた段階で
これが後5つも続くの!?!?!?
と驚いていた。
その辺にある町の博物館は意外と狭い。それはその町内にのみフォーカスを当てているから。
だけどここは国立の博物館だ。国の博物館がたまたま千葉県の佐倉市にあると言うだけのことなので、千葉感は少ない。そして焦点が絞られていない分、ボリュームが増し増しになっている。
とは言いつつも九州の”九州国立博物館(福岡県)”は九州に特化した内容となっている。さすが九州と冠しているだけのことはある。
ちなみに上野にも”東京国立博物館(東京都)”という博物館があるがそちらはそちらで肉厚な内容となっている。国立の博物館はどこも広く内容が濃いのだ。
上野には上野の良さがあるけれど、このご時世に人々が殺到しそうな場所に行くのはどうかという理由で避けることにした。”国立歴史民俗博物館”は決してガラガラではなかったけれど人は疎であった。
ちなみに東京国立博物館は仏像に特化している印象だ。
”東京国立博物館”のすぐ側にある”国立科学博物館”は生物の展示が満載なので、歴史や文化ではなくむしろ動物などの知識を深めたい場合はこちらがおすすめだ。目で直感的に楽しめるのでお子様にもおすすめだ。
ちなみに未訪の博物館としては"国立民族学博物館(大阪府)"や”京都国立博物館(京都府)”があるので、世の中が落ち着いたら是非チェックしてみる。
話は戻るが、今回訪れた”国立歴史民俗博物館”はあまりにもボリュームがあるので全体を見るなら6時間程度は欲しいし、それなりの体力と覚悟も要する。ほとんど1日がかりとなるので、集中力も試されることになる。
それくらいの内容量となるのだから、行く度に異なる発見がある。様々な体験なり本から得た知識などを持ち合わせていくと前回とは違う目線で展示を眺めることができる。
今は地理や漢字の勉強をしているということもあるので、そういった視点から展示を観察し、文化の伝播や古文の意図を等身大で汲み取ることができた。やはり距離的なものや地形や古文の原文を照らし合わせながら見ることでより深いものを感じ取ることができる。
また足を使って展示を眺めるというのも非日常性があって良い。博物館を歩くと言うのはどこかに出かけるということと本を使っての学習の中間に位置する。まさに博物館ならではの体験と言える。
東京から向かう場合、佐倉まで大体1時間半~2時間程度かかるので、小旅行を感じさせる辺りにも高揚感が宿る。
短いスパンで何度も行くような場所でもないという絶妙な距離感が私を虜にするのだろう。
ちなみに京成佐倉駅から歩く場合は徒歩15分+3分程度の坂道を辿ることで行き着くが、JR佐倉駅から歩く場合はアップダウンの激しい道を30分ちょっと歩き続けることになるのであまりおすすめしない。
バスも通っているけれど、中々トリッキーな道を通るので注意が必要だ。
博物館直行のバスもあるようだが、多くの場合は高台にある博物館の麓で降ろされるパターンとなっている。
そして基本的には
JR佐倉駅
↓
博物館にそこそこ近いゾーン(降りられない)
↓
↓
博物館の麓
というルートを通ることになっている。
最初の頃はこの仕組みが理解できず、JR佐倉駅から京成佐倉駅までバスで移動して、そこから歩いていた。しかし、京成佐倉駅に着いた後も辛抱強く乗り続けていれば博物館の麓まで連れて行ってもらえる。上記の「あれ?通り過ぎちゃうの???ゾーン」で慌てなければ何も問題はない。
ちなみにこのゾーンから博物館へ向かうと国立歴史民俗博物館に付随する植物園(くらしの植物苑)にも立ち寄ることができる。こじんまりとしていてとても見やすい植物園だ。一度しか訪れていないが、風情があって良い所であった。
この記事を書いていたら先日訪れたばかりなのにまた行きたくなってしまった。