不定期な日記帳の遺構

はてなダイアリーで運用していた「不定期な日記帳」の遺構の上に成り立つ2019年3月より再始動したメインブログ

20代最後の記事

結果として、浪人生活のラストイヤーになる2年目に遅生まれの私の20代がスタートした

合格発表を迎え、大学への進学が決定した辺りで20歳になった。

 

高校時代まではそれなりにスポーツの世界に入り浸っていたのだが、大学入学と共に演劇の世界に飛び込むことになった。20歳になると共に新しい世界に飛び込んでみたいという一心で文化系の頂点に君臨する(と思っていた)お芝居の領域へ足を踏み入れた。

 

詳しく書くとどこまでも脱線して行きそうなので多くは語らないけれど、様々な出会いがあり多くの物事を得た。人との関わりから何かを成し遂げ生み出すということについての魅力と困難にぶち当たった。演劇の世界にしっかり入り込んでいたのは大学生活の前半が主で、段々と他のコミュニティにリソースを割いていくことになるのだが、核となるのは間違いなく演劇であった

 

多種多様なアルバイトをしてみたり、大学主催のイベントに首を突っ込んでみた結果、某地方都市で半月を過ごすことになったり、ひたすらに街を歩いてみたり、自転車をかっ飛ばしてみたりと、色々な経験をした。深く狭くではなく、浅く広くがモットーであったので、ひとつのことについて掘り下げて語るというのは私にとってはハードルの高いことである。

 

このように20代の前半はその辺の大学生の一人として過ごしてきた。色々やってうすーーーーーく知識を蓄積したと言えば聞えは良いが、何かのオタクなりマニアなりになることはできなかった。一生ものの趣味!や死ぬまで親交のある友人!というのはとうとうできなかった

そうは言っても趣味はこれから会得することもできるし、友人はいないけれど将来を寄り添えるパートナーと出会うことができたのは私にとってはこれ以上ないかけがえのないことである。

最近新生活がどうのとブログやTwitterで書いているけれど、つまりそういうことである。先日、入籍したのであった。

 

早速話が逸れたけれど、20代の後半に差し掛かる辺りで会社勤めをすることになる。大学はストレートで卒業し、それと同時に就職することができた。4年生の春の時点である会社から内定を頂いてはいたものの、この会社はヤバいんじゃないかという漠然とした不安から夏に就職活動を再開し、またもや別の会社から内定を頂いたものの、やはりブラック臭がするということで秋にも就職活動を実施した結果、今の会社に内定を頂くことになった。

立地だったり業界的なものだったりの関係で大外れを引いたかもしれないという不安はあったけれど、恐らく一番の当たりであった。部署次第ではとんでもないブラック企業になってしまうのだが、私の配属先の部署はグレー程度で済んでいてかつお給料はなんとか貯金ができる程度に出るところであったので、就職活動を秋まで引っ張った甲斐があったと言える。

 

ちなみに最初に受かったところはドンドン規模を大きくはしているものの、規模が大きくなりすぎていて全国のどこに配属されるかわからない部分があるし、二つ目に受かったところは今の職場とも取引があったり、どうやら会社の後輩の大学時代の先輩がそこに勤めているそうなので、お話はちょくちょく入ってくるのだが、とんでもないブラック企業のようなのだ。ノー残業”代”でビシバシ働かされた後に勉強会が待ち構えているのは辛いね。

 

入社後は大学時代とは比にならない程の密な人間関係が待ち受けていた。含みがあるとかではなく、単純にコミュニケーションを取る頻度が多くなった。それはまぁ平日の日中に毎日何人もの人と顔を合わせるのだからどうしても濃くなるしどこで勤めたって多かれ少なかれ避けることができないので仕方がない。そしてこれもどこでも当てはまるのだろうけれど、所属している人たちの年齢層も幅広い。

さっきからありきたりなことしか言っていないけれど、そんなコミュニティの中で上の人に気を遣い、後輩たちにも教えつつ理解してもらいつつというのを円滑に進めて行かなくてはならない。日に日にやることが増える分、仕事の効率も良くなっていき、ちょっとずつコミュニティの中枢に向かっている感じがする。本物の核に足を踏み入れた時に情けないようでいては困る。だからこそ今の内にたくさんのケースに出会い、どんな場面にも柔軟に対応できるように色々な経験をしたい。そんなことを考えながら日々多くを吸収できるようにアンテナを張り巡らせている。

まだまだダメな部分はたくさんあるけれど、人生はまだ長い。全部のびしろだと思って油断せずに少しずつ前に進んでいく。

 

ちなみに社会人になったと同時に実家を出たのでこのタイミングで人生初の一人暮らしを始めたのだけど、実家なんかよりもずっと良かった。何度かブログの記事で書いてはいるけれど、全て自己意志で決定できるのがとても快適だ。一人で全てをこなすことについてはずっとシミュレーションをしてきたので一人暮らしが始まってからも戸惑うことはまずなかった。一人暮らしは最高であった。

 

込み入ったところで言うとランニングの習慣は15歳の時から変わらずに続いている。その時の環境によって走ることに対する姿勢というものが段々と変わって行ったけれど、たぶん今が一番ハードに走り込んでいる。きちんと体力を付けるという名目で取り組めている。20代を終えて、これからどんどん力が弱まってくるのは明白だけれど、その時の自身のスタンスに合わせて継続する道を選んでいく。

 

このブログも使用しているサービスは変わったものの、20歳の時には既に始めていた。20代の多くがここに詰まっている。紙の日記文化も19歳の頃から始まっていてこれもきちんと続いている。幼少期から続いているおこづかい帳もちゃんと付けている。

 

 

こうしてみると良くぞまぁここまで継続しているなと我ながら驚いてしまう。

 

 

多くのことが変わって行ったり進んで行ったりする中で、ベースとして変わらないものがあるということについては安心できるし、自信にも繋がる。私にもこれくらいのことは続けられるんだぞと。誰かに対してマウントを取るつもりはなく、何かを始める時に純度の高い励みになる。

 

20歳の終わりに新生活がスタートして未知の世界が開けたけれど、変化を恐れず、続けることはきちんと続けて少しずつ進化していく。

 

※この記事は生まれてから30年目を迎える直前に書き上げた。予約投稿で上げているので既に30歳にはなっているものの、この記事を書いている時点ではギリギリで20歳代であったのであった。