Googleフォトを使ってみた。
ここ最近アプリの記事が増えているけれど報酬が入る系の宣伝ではないので一銭にもなっていない。もちろんブログ自体の広告収入もない。
Google Lensというアプリをご存じだろうか。
単独ではAndroid限定のアプリではあるものの、その機能はとても素晴らしい。
カメラ機能で風景や生き物を写すことでそれが何であるのかを特定してくれる。
例えば鳥を写せばそれが何の鳥であるのか、植物を写せばそれが何という植物であるのかを調べてくれる。もちろん風景を写すことでそこがどこなのかも示してくれる。
Android限定とは言えど、この機能自体はiPhoneでも使うことができる。前述のGoogleフォトこそがこのレンズ機能を秘めたアプリであるのだ。
取り込んだ画像をアプリ内のレンズ機能に読ませることで画像の解析が始まる。
実際に試してみたところ、鳥や植物をはじめとする生物には凄まじい効果を発揮した。
種族の同定が詳細なのだ。
一方で風景についてはよほどの有名な場所でない限りはそこそこの割合で外してしまうようで、千葉県某駅前を表参道と勘違いしたり、太平洋と日本海を取り違えたりと、特徴的なものが一緒に写っていないとダメらしい。
そのレンズ機能に釣られた結果、私のiPhoneにGoogleフォトが導入されたのだけど、このアプリの真価はその保存性とカテゴライズ性にある。
まずはその保存性について。
15ギガまでは写真や画像を非公開のネット上(要はネット上だけどプライベートな空間)にアップできるし、画質を落としても良ければ無制限で画像を取っておくことができる。つまりバックアップを取っておけるといった優れものなのだ。
携帯の容量なんてすぐにいっぱいになってしまう。今は映画やドラマの一時保存なんかもできたりするのでそういった動画を何本か控えておくだけで相当な容量を圧迫する。
そこに新しい画像なり音楽なりを大量に取り込むことになれば、大事なタイミングで撮影チャンスを逃すことになるかもしれない。
事前に携帯の本体に保存する画像を決めておく必要はあるものの、古いデータで既にバックアップを取っているものであれば思い切って削除してしまうという手段に出ることもできる。
そもそも携帯を落としたり壊したりしたときにもバックアップさえ取っておけば一安心だ。
いつかどこかにこの数年で撮影してきた大量のデータを保存しなくてはいけないなんて考えていたけれど、せっかく導入したのだから使わない手はないということでGoogleにデータを預けてみることにした。
そしてカテゴライズ性について。
この辺りは私もまだ使用していないししばらくは使うつもりがないので各自確認して頂きたいのだが、Googleフォトで保管した画像を検索したり、アルバム保存するときなんかに自動で同じ系統の画像をまとめてくれるのだという。
それもネット検索機能や流行りのAI機能を駆使して自動で仕訳をしてくれるから一瞬で完了するし、性能も驚く程に正確なのだとか。ハイテクだね。
ここまで良いことばかり書いてきたがもちろん欠点もある。
私が思いつく欠点は3つで、1つはサービス自体の欠点で残り2つは各自で気を付けなければならない欠点だ。
サービス自体の欠点と言うのはそもそもGoogleがデータ流出をする危険性が0ではないということだ。漏れて困るデータの有無はともかくとして、自分以外の誰かが困るデータが秘められている可能性は誰しも少なからずある。比喩的な表現ではあるものの、どこに爆弾のスイッチが隠れているかはわからないからね。だからこそGoogleという基本無料のサービスを信用しなければならないというリスクがある。
残り2つの自らが招く可能性のある欠点の内の1つもこれまたデータの流出についてだ。
基本的に非公開のプライベート空間が確保されてはいるものの、知人間でのデータの共有は比較的スムーズにできるようになっている。3回程ボタンを押すだけで知人にデータを送ることができてしまう。
画像を選ぶ→送る人を選ぶ→送信
といったわずかな手順だ。
寝ぼけて違う人にデータを渡してしまう可能性もある。簡単にできるからこそ待ち構えている落とし穴もある。マジで気を付けよう。
最後の欠点はアカウントが停止になるリスクが潜んでいるということ。
Googleは倫理違反にとても厳しい。特に未成年に害のあるコンテンツを徹底的に排除したがる傾向にある。
我が子供、それも赤ちゃんのお風呂画像を成長記録として撮影していて、それをGoogleフォトに上げてしまったが故にアカウントが停止してしまうというアクシデントに見舞われた人がいるとのことだ。
Googleフォトだけならかわいいものの、GmailからなにからGoogleに関するものが全て使えなくなるのは非常に厳しい。
私はGmailの愛用者でこの10年近く利用して来た身としては個人アドレスがなくなるのは辛いものがある。
だからこそほのぼのとした雰囲気のものでも見方ひとつで異なる意味を持つコンテンツには気を遣わなければならない。
私の場合は10000枚近くの画像をGoogleフォトに預けたのでひとつくらい疑わしきコンテンツが混ざっていてもおかしくはない。例えばただの水着の画像なんかでもAIの勘違いひとつでとんでもないことになってしまうかもしれない。
そもそもどういった判定基準で誰が決定しているのかわからない以上は、気を付けようもないのだけど、とりあえず肌色が多い画像はどんなものでも保存しないようにしておこう。
気を付けるべき点はちょこちょこあるものの、保存性能は抜群に優れている。Apple公式のiCloudですら5ギガしか保存させてくれないので、ある程度容量を食うものはGoogleに任せよう。