長い距離をゆっくり走ってからインターバル走で汗をかこうと思っていたら、
長距離の段階で心が折れた。
いつも2周で終わらせる公園のコースを3周走ったのだが、
3周を走り終えた時点で心の疲れが突然ピークに達した。
もちろん体も疲れてはいたのだが、なによりの心も消耗してしまった。
「もうこれ以上走りたくない。」
そう思った途端、その諦めとは別の感情が沸き起こった。
「みっともない。情けない。」
もう走る気力は残っていないはずなのに、
悔しさがそうはさせてくれなかった。
ここで足を止めたら、たぶんまた同じ様なことがこの身に降りかかったときに
もっと早く諦めてしまうようになる。
人生諦めが肝心だが、挫折は絶対にダメだ。
こんな小さなことでも己の未来の邪魔をする大きな出来事になるかもしれない。
それならば今やるしかない。
そんなわけできっちりインターバル走までやり遂げることができた。
心が折れようがなんだろうが、途中で投げ出してはいけない種類の事はある。
その見極めは本当に大切だし、
これから歳を取るたびに荷物を重荷として捉える機会も増えてくるだろうが、
踏ん張るところは踏ん張らねばならない。
弱っている場合ではないのだ。