不定期な日記帳の遺構

はてなダイアリーで運用していた「不定期な日記帳」の遺構の上に成り立つ2019年3月より再始動したメインブログ

後に回せることは後に回す

仕事を進めていく上で大切なこと、それは“後に回せることは後に回す”というものだ。個人的に大原則としている。

これは社会人になってからの5年間を通じて自然と肌に沁み込んだ知恵だが、時にうっかりその大原則を忘れてしまうこともある。

 

某巨大サイトの管理人が言ったらしい“明日できることは今日やるな”という言葉は少し言い過ぎな気もするが私の考えとベクトルは同じだ。やるべきことを並べて何を優先するかを考え後回しにできることを順番に後ろに回していく今やるべきことから順番に目の前に並んでいくというものだ。

人の目は風呂場の鏡よりも曇りやすいもので、ちょっとした障害物にすぐに妨害され、非効率な行動を取ってしまいガチになる。賢い人ほどその辺りのノウハウを心得ていて目前のノイズに惑わされず最適解をチョイスしていく

 

今日も瞬間的ではあるもののそれなりの人数に指示を出す立場に置かれたのだが、さてこれから指示を出すぞというタイミングで内線電話がかかってきて目の前でベテランから後輩から様々な人が私の言葉を待っているのにも関わらず電話の応対をしてしまい、みんなを待たせるハメになってしまった。

 

一言「かけ直します」と言えればそれで良かったのだが、ついうっかり電話相手との電話を優先してしまった。それなりに大事な用事ではあったものの、その時の自分にとっては目の前の人たちに指示を出すことが何よりの優先事項で、電話の対応はどうあがいても二番手に位置するものであった。

 

電話が鳴ったから出なくてはならない。電話に出たからには相手の言葉に耳を傾けなければならない。そんな決まりはない。

 

それが本当に今自分のすべき最優先の行動なのかを考えたときに、最優先とは言えないものでもついつい目の前を転がったからと飛びついてしまう時がある。確かに目の前を横切った瞬間に飛びついた方が良いものもある。しかしそれは最優先事項が急ぎではない場合のみ許される行動であり、急ぎの用事を控えているタイミングで捌こうとしてはいけない。

 

本当に急ぎであると言い切れる仕事が世の中にあるのかと言われれば果てしなく広い目で見ればそんなものはどこにもないと思う。(一刻を争う医療行為だったり、プロランナーが世界記録を出すなどのスピード勝負の世界だったりを見れば否定できないのだが、その辺りは例外中の例外としておく。)

 

今日できることは今日やる”という発想も総合的なゆとりを生み出す上で大切だ。できる限りのことを短い期間に詰め込むことで、次の周期にはまた別の何かを進めることができる。しかし“後回し“の発想と上記の発想は両立できる。優先事項をこなしつつ、短い期間で抱えている全てをこなすことができれば、次のタイミングでもう一歩踏み出して物事にぶつかることができる。

 

どうでも良いことをきちんと見分けてノイズに惑わされないように気を引き締める。