不定期な日記帳の遺構

はてなダイアリーで運用していた「不定期な日記帳」の遺構の上に成り立つ2019年3月より再始動したメインブログ

知らない人プラス「さん」

高校時代、政治家を「さん」付けで呼ぶ友人がいた。政治家や芸能人やスポーツ選手や作家などの有名人は苗字もしくはフルネームで呼び捨てにするのが普通だと思っていた私にはとても衝撃的だった。

中田英寿中田英寿だし、稲本は稲本だし、小泉は小泉だし、村上春樹村上春樹だ。

 

テレビを見ていて「亀田が勝った!」と言うこともあれば「矢田亜希子結婚したかー。」と言うこともある。「赤西仁、留学するの!?」とも言う。

(全て2006年の流行を検索したら出てきた出来事だ。)

 

流石にさんまさんは「さん」付けをするけれど、「さん」まで含めて愛称になっている人でもない限りは呼び捨てで呼んでいた

 

違和感を覚えた私は「有名人ってさん付けするものなの??」とその友人に聞いたら、「うーん、まぁ相手が大人だからねぇ。」という返答が来たが「君、スポーツ選手はめっちゃ呼び捨てにするやーん!」と内心思っていた。

 

その後、父に尋ねてみたら「自分に近しい人のことはさん付けするものだよ。その子は政治の世界に興味があって背伸びをしているんじゃないかな?」とのことであった。

この言葉が私の中にずっと残っている。

 

どうやら近しい人を「さん」付けで呼びたがる層がいるらしい。しかしサッカーをやっていてもサッカー選手のことを「さん」付けにしないし、本を読んでも作家はフルネームで呼びがちだ。「さん」を付ける習慣はない。

 

大人になったら知らない人でも同じ業界に属すれば自然と「さん」付けで呼ぶようになるのだろうかと思っていたら、半分ははずれ半分は当たった

メディアなどに出演しつつ、何となく地続きにいるような人、例えばお客さんが直接関わる範疇にいて話題にも上るような場合は自然と「さん」付けになるし、逆にメディアに出ていても地続きにいなければ呼び捨てかフルネームになる。

但し評判が悪かったりするとどんな場合であろうと呼び捨てになる。

 

結局のところ、直接影響を受ける範囲にいてとりわけ良い影響をもたらしてくれる人のことは「さん」付けになるけれど、そうでない場合はさん付けをしないような気がする。

 

人の呼び方は難しい。