不定期な日記帳の遺構

はてなダイアリーで運用していた「不定期な日記帳」の遺構の上に成り立つ2019年3月より再始動したメインブログ

精神論はあまり好きではないのだけど

先日、あるサッカーの試合を見てきた。

 

そういえばサッカーの試合を生で見るなんて2年ぶりくらいになる。近くにも軽い気持ちで行ける範囲にもプロのサッカースタジアムがあるので行こうと思えばいつでも行けるのだけれど、今度にしようという気持ちが出ずっぱりになっていてスタジアムからは随分足が遠ざかっていた。

 

 

 

今回観に行ったのはプロの試合ではないのだけれど一応チケット代が発生する試合であった。私は招待券を頂いていた関係で無料で入れた口なので試合についてとやかく言う権利はないのだが、どうしても書き留めておきたかったので思い切って書いてみる

 

彼らは非常に上手い。ボールを遠くに蹴り出す技術があるし、走り方も我々素人と比べると天と地の差だ。たまにプロのルートを外れました的な人(要は元プロ候補)とボールを蹴ることがあるのだけれど、我々はその人たちにすら勝てない。つまりその日スタジアムにいた22人の選手たちは雲の上のような存在なのだ。

 

それでもどことなく試合の展開に納得がいかない場面があった。うまさの上に来る必死さが全く伝わってこない。これがチャリティーマッチなどであれば終始和やかな雰囲気で進みつつ技術の集大成を見れてよかったねということで済む。

技術については当然申し分はないが、怪我なく行こうねという優しい感じはなく、一方で絶対に勝ってやるという意気込みも感じられない。ある選手は気合十分で、ある選手はのほほんとしていると言った感じだ。その空気は決して和やかではない。勝たないといけない、負けるのは絶対にダメだという感じは薄らとはあるのだけれど、両チームの目線が勝利の二文字に向かっていない。目標と現実がかい離してしまっていたのだ。

 

極めつけはハーフタイムの時の控え選手たちのアップである。シュート練習や簡単なセットプレイの動きの確認をしているのだけれど、全体的にぬるい空気であった。ゆっくり仕上げるという感じではなく、とにかくぬるかった。的確な表現かはわからないが、どこかで怪我をしそうという感じの取り組み方であった。

 

試合の展開の中で突然本気にならないといけない瞬間が訪れたとしたら22人の内の何人かがその勢いに置いてけぼりになって大きい怪我をしてしまいそうな空気なのである。

 

みんな頑張れ!必死になれ!というつもりなのではない。ギアの入り方がバラバラなので少なくとも同じチームの中ではそのギアを合わせていく必要があるということを言いたい。

抜くところは抜いて出すところを出すという流れをチーム全体で作って行かないと確実に綻びが出る。その綻びが敗北という形で出るのであればまだ良い。怪我だったりチームの崩壊ということに繋がっていくシナリオだけは避けて欲しい。

 

集団スポーツって難しいね。