どこ行く?
じゃあマックなんてどう?
えぇ!?マックかよ・・・。
マクドナルドの人、ごめんなさい。
世の中にはマクドナルド理論というものがある。
議論が先に進まない時に最低の選択肢を掲示することで「さすがにそれはないだろう!・・・それを選ぶくらいなこんなのどうだ・・・?」と議論が進むというお話だ。
物事を継続させたい時にもこの理論が非常に有効となる。
ターミナルケアというものをご存じだろうか。ウィキペディアによると
と記されている。
要はこれ以上治療が難しくなった人に対して施す医療ケアのことである。具体的に言うとどう生きるかということをしっかりお話しようと言ったものだ。
文化にもこのケアを当てはめることができる。
今後、子孫を残すという考えは捨て去って今いる代だけで人類を終了させよう
というぶっ飛んだ考えがあるとする。しかしこの考えを採用すればエネルギー問題も環境問題も土地問題も何もかもが全て解決する。100年もすれば地上に残る人間はわずか数パーセントまで減少するし、もうプラスアルファ待てば完全に消滅する。難しいことを考える必要がなくなる。これ以上人類や文化が続かないのであればこれから残った人が残された時間でどういった営みをするかを考える機会が生まれる。
しかし人間には生きたいという強い欲求があるので確実に「おい待てよ」となる。
ここから能動的な選択が始まる。
「人類が終了を迎えるのが嫌なのはなぜか?」「どうしてあらゆる問題を内包しているのにそうまでして生きたいのか?」「子孫のことまで考えるのは馬鹿馬鹿しくないか?」という質問に対しての珠玉交った猛反発を目にすることができよう。
継続が当たり前という考えを一度捨ててゼロからその理由を探すのは非常に大切だ。どんな時でも一度立ち止まってじっくり考えてみるのが良い。根底を覆る革新を掘り当てることができるかもしれない。