ずっと不器用だと思っていたけれどそんなことはなかった。
似たようなことをちらっと書いたことがある気がするものの、今回は一本の記事にしてみる。
今でも決して自身のことを器用だとは思わないけれど、昔ほどはダメダメだとは思わないようになった。
紙を切るのもダメ、縫いものもダメ、何かを組み立てるのもダメ、畳むのもダメ。そんな風に思っていたけれど、働き始めてあれこれ手を動かしている内にその絶望は少しずつ晴れてきた。
根本的な部分が優秀ではないものの、経験を積むことである程度はカバーすることができる。これまでは経験が不足していたのだが、仕事をしたり他の人のやり方を真似したりすることで不器用の領域からある程度抜け出せるようになった。要は手を動かしている内に手先を使って何かをすることに耐性が付いてきたのだ。
この辺りのうまいヘタはそれぞれの個性に左右されるものなのでダメな人はどれだけ経験を積んでも良くなっていかないし、うまい人は最初からお茶の子さいさいでこなせてしまったりする。
そんな中でも私はうまくはないにせよ絶望的にヘタというわけでないことがわかった。
とにもかくにも
うまい人のやり方を参考にしてそれに近い動きを心掛けるようにすると段々と慣れてくる。
理想で言えば超人のやり方に近付けるようにして、こりゃ無理だと感じたら手近にいる模範的な人の真似をすれば良い。
ちなみに超人というのはYouTubeで見るような人間離れした人たちのことを指す。
(YouTubeで「すご技」や「職人技」などで検索をするとヒットする。)
やっていることが違えどもこういった人たちの動きは何かしら感化されるものがあるし、場合によってはそのまま取り入れられる部分もある。毎日眺める必要はないけれどたまに覗いてみて自身のプラスにしていくと良い。
なんにせよ真似をしつつ経験を積むことで不器用感は拭われて行く。そんな中で私はそこまで重症ではないことが判明した。
また私は左利きなのだけど、なんとなーく右手を意識して使うようにすると物事が楽に進むことがあることに気付き始めた。特にハサミや工具など、手に持つ道具類は右手用に作られているものなので、左利きであることを考慮しても慣れない右手で操った方が良い場合もある。特にハサミなんかは左利き用が手元にない場合は使いづらくても右手で扱った方が良い。右手で切ると切れ味が抜群に良くなるのでバランスが取り辛くても我慢するべきだ。
むしろ今まで不器用だと思っていた大半のことが右利きの社会に順応しきれなかったことが原因だったとも思えるようになってきた。左利きの私が右手を駆使することで右利きの人に追いつくことができるようになったと言うのはここ数年で得た経験論でもある。
あれこれ工夫しながら経験を積むことで段々とクオリティは上がるし、それでも息詰まるようであれば思い切って右手中心の作業に切り替えれば道は開ける。
左利きであることを後悔しているわけではないし、たとえ利き腕を変更できるチャンスが訪れても特に右利きに切り替えたいとも思わないけれど、右利きに生まれたというのは日常レベルで言えば相当なアドバンテージであるのだ。
不器用から抜け出すためには挑戦も大事だし、コツコツ続けることも重要だ。あれこれやってみよう。