0キロポストというものがある。
国(国土交通省)があらゆる場所の距離を測る為に付けたもので、「ここからこの線路が延びてますよー!」だとか、「ここがこの道路の出発点ですよー!」というのを記すために付けたものだ。
これがあることによってあらゆる場所の距離と位置が明確になる。「ここで事故が起きた!でもどうやって知らせる???」なんていう時に「日本橋からどこそこの道路を20キロ進んだところが現場です!」となり大活躍するという寸法だ。
どこかのYouTuberが「どこからが海でどこからが川?」という動画を上げていて、塩の味がするかどうかで検証していたけれど結局のところマジもんの海は良くわからないという結論を出していた。
これは名作であった。数ヶ月に一度は見返している。
本当にしょっぱいのはここ!というのはその日の波のコンディションひとつで変わってしまうものなので一概には言えないだろうけれど、国の定めたキロポストはひとつの基準として大変便利なものになる。
東京で川と言えば何が思い浮かぶかと言われれば歌にも出てくる神田川、次点で花火大会で有名な隅田川辺りになるだろうが、やはり三番手には多摩川が来る。
完全なる主観だ。
ちなみにネットで調べると一位には桜の時期に特に賑わう目黒川がやって来るし、区の名前になっている江戸川や荒川なんかも忘れてはいけない。元千葉県民としては千葉との境になっている江戸川を忘れていたのは情けないことかもしれない。
そんなこんなで多摩川の0キロポストへ自転車で行ってきた。
これは先日の成果、あの広大な多摩川の0キロポスト。ほそーい防波堤の上にちょこんと乗っかっている pic.twitter.com/6VkKnttJlz
— 鷓鷺 (@syarokusuke) April 19, 2020
道程については検索すればいくらでも出てくるので当ブログでは割愛させてもらうが、でかでかとあるわけではないので気を付けていないと見落としてしまう程の小ささ・目立たなさであった。探していてとても心細くなった。
ちなみにこの先に-400メートル標というものも存在するらしいがこちらは存在を後から知ったので未訪となった。
— 鷓鷺 (@syarokusuke) April 17, 2020
道も比較的わかりやすく、交通量が多い点を除けばアクセスしやすい場所であった。
閑話休題。
現在は新型コロナウイルスが流行っているので可能な限り外出を控えなくてはならない。そんな中でも「生活必需品の購入」と「通勤」と「運動」だけは免除されている。
前者ふたつは仕方がないことだけれど、運動はどこまでが認められているのか少し不安な部分がある。ジョギングについてははっきりと大丈夫だと言われていたが、ハードなランニングやポタリング(自転車でぶらつくこと)はどうなのだろうか。
そうは言っても運動をしないと別の意味で害が出てくるので、こればかりは着手せざるを得ず、なるべく人混みを避けつつどうしても通らなければならない場合はさっと通るようにしてやりすごしている。
感染することを防ぐ一方で、自身が無症状の感染者だった場合は感染させることも防がなければならないので著しい配慮が必要になる。
まともな運動ができない状況ではランニングとポタリングのみが許された選択肢となるし、ランニングは3~5日に一度と決めているのでその他の外出をする用事がない日はポタリングで逃げるしかない。安易に外を出歩くとうっかり三密になる可能性も高まってしまうので、それならば滞在時間が少なく密集になるリスクを避けやすいポタリングをチョイスするしかあるまい。
「自転車を漕ぎに街に出よう!」だとか「自転車ならば安全です!」とまでは言いきれないけれど、私なりに考えた自粛策が自転車である。これについても必要以上に遠出をすることはなく、ある程度の運動の成果を得られたと感じられればさっさと帰るようにはしている。
先の長い戦いにはなりそうだけれど、自衛しつつ平和を守りつつで生き抜く。