4月より目標に掲げて来た物理の学習をリタイアすることにした。
4月の前半はバタバタとしていて殆ど手を付けることができなかったが、ひと月かけて全体像を把握するところまで進めた。
5月に入ってからはきちんと暗記するつもりで精読していたが遂に限界が来た。
最初に断っておくが全ては私の要領の悪さ故だ。
物理を1ヶ月半近くやってきてわかったこととしては
全体の流れを掴む
↓
各分野の要素をしっかり仕込む
・計算式
・解法
・三角関数(物理の学習範囲としては出て来ない)
↓
解法を当て込み即座に計算できる訓練を行う
ざっくりこんな感じだ。
第一段階はひと月かけてなんとかクリアした。というよりも4月の前半はバタバタしていたので実質半月で総洗いした。どんなことをするのかを俯瞰的に見渡した。
問題は第二段階の仕込みだ。
計算式
覚えることが多すぎる。恐らく何度も問題を解くことで会得する手のものなのだろうが、問題集を購入する予定もなければ6月中旬以降まで引っ張るつもりもない。要するに提示できる条件に対して時間も資金も圧倒的に不足している。
解法
これが何よりのネックだ。計算式は豊富に存在する。それらをある程度頭に入れた上で実践問題に挑み、何度かの忘却の自覚を経て初めて身に付く代物なのだが、前述の通りそこまで深追いしている余裕がない。
三角関数
少なくとも私の使用している参考書は何の断りもなくサインコサインタンジェント(いわゆる三角関数)の知識を必要としてきた。それぞれの数値を引き出すのは何も問題はないが、sinΘとcosΘの関連性など込み入った話になってくるともうお手上げだ。その辺りの暗記をしつつ問題集に当たりつつという芸当はとてもじゃないが現時点での状況下では完遂できない。
全体を通して言えることだがとにかく見通しが甘かった。
もしもの話をするのはずるいことは承知の上だが、他に学習することが何もなく物理が何よりも優先される事項であったならば、もう少し身を入れて学習することも問題集を購入することも十分検討する余地があった。
しかし今の私には新たな職場で早期に必要な人材であると認められる為の最火急の下準備が待ち受けているし、そんな短期間の趣味の為に問題集を購入するのさえ躊躇ってしまう。
物理を続けるという選択肢はどの道を進んでももったいなく、
これ以降も継続することでより大切なものを失ってしまう可能性が大いにあったのでこの辺りで撤退することにした。
実を言うと参考書にも誤記が見られる上に、なぜだか後半になるにつれて説明が飛ばし飛ばしになっているのでもう少し詳しい参考書が欲しいとも思っていた。
調べてみると高校物理界で最もわかりやすいとされている参考書は2冊で1セットらしく、実際に書店に足を運び現物を手に取ってみてわかったのだが、1セットが私の使用している参考書の倍以上のボリュームであった。
倍のボリュームのものを読み込んで一丁前だと言われる世界にたった1冊の参考書で挑むというのはとても不安に思えてくるし、それは時間の無駄だとさえ感じてしまう。
そんなわけでこの時点で打ち止めにすることにした。
もちろん4月からここまで学習して来たことは決して無駄だったとは捉えていない。暗記が完璧ではなくとも、物理の法則の基礎の基礎に触れることができたのは紛れもない事実だ。数式こそ頭に入っていないにしても
この数字が変化することで結果にどのような影響をもたらすか
などの知識はある程度身に付いた。
専門の方からしてみれば
それしきのことで物理をわかった気になってもらっては困る
ということになるかもしれないが、知識がゼロだった頃の私と比べれば著しい成長があったと思うことができるので良しとする。
6月初旬の時点でセンター試験(共通テスト)における8割正答の達成という目標は断念することになったけれど、ここで経験したことは確実に活かしていく。
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