不定期な日記帳の遺構

はてなダイアリーで運用していた「不定期な日記帳」の遺構の上に成り立つ2019年3月より再始動したメインブログ

ペーパードライバー講習に行ってきた

「転」に伴い運転の必要性が出て来たのでペーパードライバー講習に行ってきた。

 

 

これまでの経緯は割愛するが20歳の頃に取得して以来、10年以上一度も運転をして来なかった31歳の一般人

 

 

突然運転をすることになった

 

 

というわけだ。

 

 

11年近くもブランクのある人間が突然運転を始めるのは非常に危険だ。

 

 

そんなの慣れだよ!ゆっくり運転すれば大丈夫!

 

 

という言葉は鵜呑みにできない。

 

 

そもそも免許取得後に運転をすることになるとは微塵も思っていなかったので、

 

 

教習所を卒業した瞬間、運転に関する全てを忘れた。

 

 

唯一覚えているのは交通ルールだけだ。これは覚えておくと日常生活でも何かと役に立つし、今でも自転車と歩行者に関するものについてははっきりと記憶し活用している。

 

 

(免許取得の本試験では受験者の内の何名かが実技として運転をすることにならしいが、そこで当選してしまう可能性は一切考慮していなかったし、現に無事落選している。)

 

 

 

話は戻るが、安全運転についてはゆっくり運転することが全てというわけではない。これは教習所に一度でも通った人ならわかることだろう。

 

 

道路には「流れ」というものがあり、その流れを乱すことは自他含む生存率を下げることにつながる。つまり一人だけ速度を落とすと追突されるか、もしくは追突させるリスクを背負ってしまうのである。制限速度を守ることは何よりも大切だが、制限速度に合わせていくということもまた同じくらい大切だ。

 

 

そんなノウハウを全て教習所に置いてきたので、感覚を取り戻す為にもペーパードライバー講習というものを受けてみることにした。

 

 

世の中には3種類の講習が存在する。

 

 

  • 自動車にまつわる企業が主催する講習
  • 教習所が主催する講習
  • 出張型の講習

 

 

以上3種だ。

それぞれについてざっくりとした説明をする。

 

 

自動車にまつわる企業が主催する講習

自動車メーカーや駐車場の管理企業が主催するもの

メーカーの場合はメーカー所有の広大な研究施設で行われる場合が多い

駐車場系の場合はどこかで広い土地を貸し切って行われることが多い

いずれにせよ土地的には僻地である場合が多い

実際の道路で行われるわけではないので実践の感覚は身に付かない

但し「動かす」ということについては存分に味わうことができる

価格はピンキリではあるものの他のサービスと比べると圧倒的に安くなっている

 しかしこのご時世なので殆どの組織が開催を見送っている

 やっていても枠が狭く予約は即埋まってしまう

 

 

教習所が主催する講習

ご時世柄か殆どが休業中(これから免許を取る人向けの講習しかやっていない)

もう一度免許を取れてしまう程の金額がかかってくる

 

 

出張型の講習

金額はピンキリではあるものの、教習所に通うよりは少し安い

短時間で感覚を取り戻すことができれば最もコスパが良いのかもしれない

苦手意識とブランクがある人はそれなりの回数を受ける必要がある

教習車を回して来てもらい、そこから運転席を譲ってもらい横から指導してもらう

 

 

そんなわけで

 

出張型講習3時間×3回

自動車メーカー主催の講習6時間×1回

 

都合15時間弱

 

の講習を受けて来た。

 

 

今回はペーパードライバーの気持ちを知りたい方、もしくは同じ境遇の方に見てもらえると非常に嬉しい。

 

 

全体の流れとしては

 

出張 → 企業 → 出張 → 出張

 

と言う感じで受講し、平均すると週1ペースで乗車してきた。

 

 

まずは手始めの出張編

発進の仕方幅寄せ右折に3時間費やした。

 

「左折」まで行ければ上出来ですね^^

 

的な感じだったのだけど、右折について中途半端なところまで進んだところで3時間が終了した。あっという間であった。

幅寄せにしても右折にしても要領どころか正解もわからず、

 

どれが正しい形なんですか?

 

と質問をしても

感覚です^^

 

の一言で全て片付けられてしまう。

 

それでも何度かトライしていると何度かに一度は「良かったですよ」と言ってくれるのだけど、

 

ひとつ前のが良かったですね^^

 

と後追いで正解を示されてしまう。

講師は私が免許を既に持っていることから何が正解を知っている前提で話を進めてくる。

 

 

そういった経緯もあり、次回以降は他の人(もう少し初心者目線の人)に変えてもらおうかなという気持ちも沸き起こったが一度で見限るとせっかく見えかけていたものも霞んでしまう可能性があるという危機感を覚えたので、特にチェンジ依頼をすることもなく次の回を待つことにした。

 

 

ちなみに講習前も後もYouTubeを駆使して教習所勤務の方の運転アドバイス動画を見まくっていたが、やはり講習後の方が断然で響く。いずれにせよ動かしてナンボなのである。

 

 

10年ぶりの運転の第一歩についてはひとまず

 

車を動かすということに対して苦手意識を少しでも払拭できた

 

のが最大の収穫であった。

 

 

お次に毛色の異なる自動車メーカー編

こちらは6時間一発勝負で 1日かけて臨むものになっている。場所は埼玉の田舎町で、だだっ広い教習所のような場所で行われた。

ただし最初の1時間ちょっとは座学に使われ、昼休みもたっぷり1時間取り、最後におさらいが行われたので、実際に車を転がしたのは3時間半程度であった。

 

 

自動車メーカーの講習ということもあり、事前の点検に最も力が入っていたように思われる。いわゆる豚とブレーキというやつ。(詳しくは調べてね)

 

 

事前点検の確認の後は急ブレーキ講習で、万が一急ブレーキを踏む機会があるとしたらどうなるのかという実験を行った。事前に教えられた姿勢でアクセルを踏み時速40キロで200メートル程進み、定められた線のところでブレーキをグッと踏み込むというものである。

 

 

その際の体勢を常に心がけるようにという意図があった。深めに座り腕で体が前のめりになるのを阻止するという姿勢になる。この姿勢が取れていないと急ブレーキ後に体の自由が効かなくなり怪我のリスクが高まるということだ。

 

 

その後は直進カーブ狭路を進むことで車の動かし方を体に覚えさせ、お昼を迎えた。

 

 

お昼明けはS字カーブクランクの抜け方を、午後の後半には駐車についてを教わった。

 

 

S字カーブとクランクは何も問題がない。なんと言っても壁もなければ歩行者もいないのだから。カラーコーンで区切られた道とは言えども安全が保証されている以上、恐れるものは何もない。

 

 

しかし駐車に関してはただまっすぐ進むわけではなく、動き方の予測ができないバックがメインになるのでコツをつかむのに骨を折った。それでも長い時間触らせてもらえたので一発停めはもしかするとできないかもしれないが、長い目で見ればできないことはないというところまで到達することができた。

 

 

最後には縦列駐車を教わった。こちらはただのバック駐車よりも気にするポイントが少ないので、難易度が高そうに見えるが手順がはっきりしているので非常に簡単であった。しかし使用場面がそんなになさそうなのが唯一の残念ポイントだ。

 

メーカーの講習に関しては、講師は2名、生徒は10名でそれぞれの車にトランシーバーが載せられていて何かあるとそこから指示が出されるというシステムだったので、基本的には自由に走らせてもらうことができた

 

広い+全員が気を遣いあう+歩行者がいない

 

という環境ならば「なんとかなる」というところまでやって来た。

 

2回目の出張編

右左折優先非優先信号のある道路に取り組んだ。前回と同じ講師の下で。

 

 

先に言っておくが今でもこの中で最も苦手だと思われるのは右折だ。未だにどこが間違っているのかよくわからない。曲がれているのだから良いじゃないかと思ってしまうのだが、講師曰く

 

まだまだです^^

 

とのことであった。どこがまだまだなのかは教えてもらえなかった。

 

 

左折はそんなに難しくないが、左折だけに集中できる状況下でなければコーナーから外れてしまうという癖が未だに抜けきらない。

 

 

左折した先にある横断歩道を気にするよりもまずは曲がり始めることの方が先であることは強く意識しておきたい。右左折共に言えることなのだが、曲がりたいところに差し掛かり車やバイクの接近がないと判断した場合はまずハンドルを切り始める。人や自転車が来ていれば横断歩道に差し掛かったところで停車し、いなければ気を付けながら徐行をキープしたまま切り抜ける。まずはハンドル操作をすることでコーナーから膨らまないように気を付ける

 

 

後はしっかり信号を見る為にも常に前方の遠くを意識することを心がけていく。

 

3回目ついにラストの出張編

 ラストで講師が新しい人になったがなぜかこの人も

 

感覚です^^

 

を連発する人であった。

 

こんな人たちが講師で良いのか!?

 

物を教える人はこういった抽象的な言葉を極力控えるようにしてもらって、究極に困った時だけの使用に留めて頂きたい。職人を養成しているわけじゃないんだからさ。

 

 

ともあれ最後は車通りの多い道路の走行バック駐車高速の進行を行った。

 

 

車通りの多い道路については、異常に混んでいる場面で講師のサポートにて進路変更をしてもらったり、高速の料金所を越した後すぐの漏斗状の場所での合流を手伝ってもらったりするなど、仮に単独だったらあまりよろしくないところで立往生してしまうという危険な場面が何度もあった。

 

 

駐車については自動車メーカーとは異なる方法で教わったのでゼロからの会得となるなど、この記事を書いている現在でも不安な要素はたくさんある。

 

 

極めつけに

 

高速は走ってもらいたくないですね^^;

 

という言葉と共に卒業をすることになった。

 

 

一般道で慣らせばその内高速を走る上での苦手部分も少しは解消されてくるんですかね?

 

と問えば

 

「高速はめっちゃ慣れているけど一般道を走るのが怖いんです」という方も稀にいらっしゃるんです。それくらい色々なタイプの人がいます^^

 

などという要領の得ない言葉が返ってきたりして、気持ち的にかなりきつかった。

 

 

答えになってないじゃん。

 

 

一般道で修行を積むことで高速にも対応できるようになるのか、それともそれぞれに特化した技術を持っていないとまずいのかという問いから少しずれた点に着地されてしまった

 

ざっくり言うと

 

  • まっすぐ走ること
  • 周囲の車に気を遣いながらスムーズに切り抜けていくこと

 

の2点は「一般道で養えるか」という問いに対して「抽象的な返事がやって来た」ということになる。これももしかすると遠回しの「感覚です^^」ということなのかもしれない。

 

 

人それぞれ感覚が異なるから一般道で直進や進路変換や車線変更が上手くできても、高速はスピードが違う分、次元も変わって全く上手くできないかもしれないと言うことを言いたかったのだろうか。真相は謎に包まれている。

 

 

そういうわけで今の私の不安ポイントは

 

高速での直進(ぶれる)

高速での合流(左右との空気の読み合い)

狭い箇所での車線変更(視野の確保)

きれいな右左折(操作性)

 

ということになる。

 いずれにしても車を運転する上で大切なことが全て欠乏しているが、どこを取っても感覚が物を言う範疇だ。(但し講師がこれを口にするのは絶対に間違っている)

 

 

 

私くらいの人(免許を保有していてかつ運転経験が皆無の20代後半~30代中盤)は10時間前後の講習を受けることで「一般道+難しくない高速レベル」は何とか走れるようになるらしいが、私はダメだった。簡単な一般道をギリギリ走れるかなー、駐車もなんとかできるかなーと言った具合だ。

 

 

それでもいつかは機会が巡ってくる仕組みになっているので、一般道で慣らしてから何とか臨んでみる。ご安全に!

 

 

 

完全感覚Dreamer