メインブログに書くような内容でもないが、個人的に印象的な話なので書き留めておくことにする。
今の仕事を始めてそろそろ半年が経過しようとしている。あっという間だ。
この仕事を始めるまでは腕時計をする必要はなかった。時折1,000円するかしないかの安い腕時計を付けていたことはあったが、商品を傷つける可能性があったり、そもそも身に付けている腕時計そのものを壊してしまうようなリスクがあったということもあって、腕時計をすることは殆どなかった。
ちなみに安い腕時計を付けていたのは少しでも社会人としての自覚を持とうとした為だ。自分が大人になり、社会の為に生きているということを実感しておかないと色々なことがなぁなぁで過ぎ行くのではないかという不安があった。だからこそ「転」に踏み切った。だからそういった面で腕時計を付けていたことと「転」は一本の線で結びついている。
それはそれとして、仕事が変わってからはフォーマルな形で人と関わることが増えた。そうなると大人風に背伸びをしないといけない。そんなわけで暫くは大学生に上がる時に頑張って買った10,000円の腕時計を付けていた。
シルバーの時計ではあるが、10年以上使っているということもあり既にボロボロなので見る人が見れば顔をしかめることだろう。しかしこれはお金のない時代に少しでも大人に近づこうという気持ちで無いお金を振り絞って購入したとても大切なものなので、安易に他の時計に浮気しようとは思わない。
30代に突入した今の感覚からすると良い大人が付けるには少々安い部類の時計ではあるが、私にとってはそれ以上の価値があるので、これはこれで良しとしている。
ただ、この仕事を始めて暫くしてから思ったのは
フォーマルな場でも作業をする人っぽい雰囲気が出ていた方が何かと便利である
ということだ。
営業品目は伏せるが、技術畑のものを技術畑ではない人間(入りたての私)が売り込む業務なので、ガチガチのフォーマルの人が来てもあまり説得力はない。むしろ少し砕けていた方が話が早く見られる。ちなみに私が対面するお客さんは必ずしも技術畑の人というわけではなく、間にほぼ素人(失礼)みたいな人が入ることもある。そんな時に少しでもはったりを利かせるべく、会社支給の技術職の人のジャケットを羽織ることがある。これも一種の制服でありフォーマルな恰好のひとつなので十分許される。
このように見かけから繕っていく必要がある。そんな時に役立つのが腕時計であり、お互いがスーツで対面しなければならない場面ならともかく、半分技術畑に足をつっこんでいますよ的な空気を出したい時かつそれがOKな場合に限ってはシルバーの時計よりも作業風の時計を身に付けていた方が何かと話が早い。
そんなわけで今夏、G-SHOCKを購入した。
これまで
G-SHOCKはダサいものだ
と言う認識でいた。しかしあるお客さんが作業着+若っぽいカラーリングのG-SHOCKというスタイルでいたのを見て一発で惚れこんでしまった、G-SHOCKに。
何となくおしゃれに見えるし、仕事もできそうに思える。何より話が早そうに映る。
マネがしたい。
そういうわけで私もG-SHOCKユーザーになった。
私の選んだG-SHOCKは少しごついので、付け始めの当初は壁なんかに無駄にぶつけそうになることがあったし、デスクワークをする時も地味に邪魔だった。しかし毎日身に付けていることで段々と慣れて来たし、何よりも愛着が湧いてきた。どれぐらい愛着が湧いているかというと普段使いでも身に付けてしまう程だ。
休日のプライベートの外出なんかでもバンバン使っている。それぐらい贔屓にしている。
そういうわけでタイトルの通り、時折、自身の腕に付いている時計を見てはうっとりとしてしまうのだ。
G-SHOCK 30th Anniversary PERFECT BIBLE: オフィシャル版 (Gakken Mook)