不定期な日記帳の遺構

はてなダイアリーで運用していた「不定期な日記帳」の遺構の上に成り立つ2019年3月より再始動したメインブログ

『ミステリと言う勿れ』を観た

明日には次の月9が始まってしまう。

 

 

後回しに後回しに~

 

 

としていると気が付けば記事の出し時を失ってしまうことが良くある。一体どれぐらいの美術館巡りの記事を出しそびれているだろう。「会期中であれば良いや~」から、「会期終了後でも数週間は賞味期限内っしょ!」から、「もう流石にダメぽ・・・」という流れを幾度となく繰り返している。それはもちろん映像作品にも及ぶ

 

 

今年の頭から、数年(十数年?)ぶりに連続ドラマをリアルタイムで視聴することにした。もしかすると『女王の教室』(2005年)以来かもしれない。しかも2本を並行してリアタイすることにした。

 

 

・鎌倉殿の13人

・ミステリと言う勿れ

 

 

この2作品がその対象だ。

 

鎌倉~』は強い興味を持った為でそれ以上の理由はない。ただ何となくに近いものすらあるが、ともかくとして1年間見続けることにした。

 

 

ミステリ~』は原作の第1話を本屋のリーフレットでチラ見して気になった為。お金が惜しいのでそれ以上追求することはなかったものの、「ドラマならば気軽にイケる!」、それに「映像作品を日常生活レベルで観たい!」ということから継続視聴することにしてみた。

 

 

鎌倉~』は一旦この記事では言及しないことにするが、面白すぎて見逃せないレベルになっているとだけ言っておく。毎週楽しみにしているし、今日もきちんと見納めている。

 

 

そしてこの記事では『ミステリと言う勿れ』に焦点を当てる。

 

 

まぁ何というか仕切りれトンボだったし、途中から「こりゃ第2期か映画版に繋ぐ寸法だな・・・」感が丸見えだったので非常に興ざめだった。特に終盤で主人公が殆ど出て来ない回があったり、「残り数話でこれ全部回収するのは無理じゃね?」的な伏線の張り方がなされていった辺りには大人の事情が見え隠れしていた。漫画ならいつ終わるかわからない分、伏線をバラまき気味に張っても後でどうとでもなるが、ドラマは尺が決まっている以上できることは限られる。そんな中で明らかに枠をはみ出す動きがあればこそ見限りたくもなる。

 

 

また話を経るごとに「原作からどんどんかけ離れて行っているんだろうな~」と思わせるレベルの雰囲気のぶち壊れが始まっていった。原作をそこまで読み込んでおらず、また私自身ドラマ独特のお決まり事に詳しくはないのだが、前半で見せたあの熱量やドキドキが後半に進むにつれてどんどんなくなっていった

 

 

最初こそ原作に裏打ちされた面白さがあったものの、話が進むとドラマオリジナル要素なども多々絡むようになり、気が付くとドラマオリジナルと言う枠を超えた別物にすり替わっていることはこの作品に限らず往々にしてあると思われる。今作もどこかのタイミングで完全なる別物にすり替わっていたのだと思う。最初の雰囲気を楽しみにしていた私は一体どこに連れ込まれてしまったのだろうか。

 

 

総じて言えることとしては、「あの雰囲気」を楽しみたかったのに、気が付けば「あの雰囲気」が大分薄れてしまった何かを観ていた自分がいたこと非常に残念でならなかった。原作から入らず、例えばドラマの番宣などを入口にして純粋に「ドラマ作品を見るぞー!」という気持ちで臨んでいればもう少し別の結果になっていたかもしれない。

 

ちなみに『ミステリ~』は『鎌倉~の義経が主人公だが、次回の同じ枠の新作は頼朝が主人公なので、どことなく因果を感じてしまう。『ミステリ~』は大河よりもずっと前から撮影が行われていたようだが、次の作品はいつ撮影が行われたのだろうか。頼朝は大河でもほぼ出ずっぱりの役柄であり、かつこれから数ヶ月は君臨し続けるはずなので、撮影スケジュールが心配になってしまう。流石に頼朝の撮影はこの時点では既に消化しきっているのだろうが、次の作品をいつの間に撮っていたのか、はたまたこれからの取って出しになるのか、そんなことを考えるだけで勝手ながら胃が痛くなる思いになる。

 

 

ミステリ~』、原作から入った立場からすると4話目くらいまでは安心して観ることができる