美術館に行くのはその街を散歩したいから・・・かもしれない。
最近はご無沙汰気味になっているが、美術館に行くのが好きだ。
と言いつつも先日行ったばかりなんだけどね。一時期は狂ったように美術館に足を運んでいて月に4~5回は展覧会を楽しんでいた。
しかし交通費も含めると中々の出費になっていたし、芸術鑑賞以上に美術館に行く自分に酔っていた節もあったので、ある時美術館断ちを決行し、それからしばらくして訪れる展覧会を厳選することにした。
その結果、1~2ヶ月に一度訪れるのがここ最近の運びとなっている。
ちなみに直近の訪問がBunkamuraの展覧会だが、その前は9月のそごう美術館と府中市美術館のはしごがある。
さらに調べてみると同9月には武蔵野市立吉祥寺美術館にも出掛けている。
その前が1年くらい前になるので、ご無沙汰気味とは言いつつもここ最近はむしろそこそこ良いペースで通っている。
その前が世の中の情勢と相まって遠のき気味になっていたのであった。
美術館の訪問のペースは一旦置いておくとして、冒頭の通りここ数年の美術館へ行く目的がその街を見ることに移ろいつつある気がしている。
最初こそ純粋に芸術に触れたいという欲求から美術館通いを始めたものの、その内に美術館に行くこと自体が目的と化してしまい、ちょっと間を擱いたら今度は”なんとなく遠出したい時の言い訳”として美術館を目的に据えている節が見え隠れするようになった。
この前の東府中と横浜についても、遠出をしたいけれど良い感じの目的地が浮かばないから敢えて自宅から距離のある2点を選出して適当に出掛けた感がある。仮に臨時休館をしていたとしてもさほど落ち込まなかったのではないだろうか。
もちろん美術から受け取るものは数多ある。しかしそれ以上に知らない街を歩くという行為にも抗いがたい魔力がある。ただそこに付けるだけの理由がないがために美術館を盾にしている。足を運んだ街に魅力がなかった際の保険に据えているだけなのだ。
そんな疑いが浮上し始めている。穿ちすぎかな?
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