不定期な日記帳の遺構

はてなダイアリーで運用していた「不定期な日記帳」の遺構の上に成り立つ2019年3月より再始動したメインブログ

この寒さの前では断念せざるを得なかった。自転車で北関東の某都市に行こうとしたけれど

新年2本目の記事になる。こちらで書くのは久しぶりになる。

これまでは毎月10本以上の記事を書くことにしていたが、今年はひとまず月9本以下に押さえることにして、その分小説の執筆に時間を割り当てることにした。

 

 

一方、思い付きでnoteを毎日更新するという企画も実施している。

2021年1月1日に開始してこの時点で10日分、つまり10本の記事を上げている。

 

 

note.com

 

 

サブブログらしく雑文オンリーにしているが、それでも携帯から更新しているということも相まって1本辺り30分程度の時間をかけてしまっている。通勤の時間を利用しているので執筆には影響がほとんどないが、それでも朝の通勤読書タイムがほとんど潰れてしまっているのでもう少し効率的に文章を書く術を身に付ける必要がある。それはこの1年を通して少しずつ習得していく予定だ。 良かったら是非!

 

 

閑話休題

 

 

前置きが長くなってしまった。メインブログを久しぶりに書くのでついつい近況を書き起こしたくなってしまう。キーボードで近況を打ち込むのってなんかいいね!

 

 

 

それはそれとして、本日は自転車で北関東の某大都市に行こうとしていた。数年前に北関東の二大都市の一角に訪れた。その内のもう一つが今回の目的地であった。

 

 

syaroku.hatenablog.com

 

 

syaroku.hatenablog.com

 

 

今回はこの三連休の中日を利用して自転車での片道100キロの旅を決行しようとした。

前日にサウナに入っている時に突然思いつき、帰宅後携帯の充電をフルにしてからすぐに家を飛び出した。午前2時半頃のことである。

 

 

 

 

 

 

観光ではなくあくまでも移動できるかどうかを検証するための企画であり、また防止対策も万全を期したため、どなたかに被害を与える、もしくは与えられるということはない。

 

 

未明に出掛けて現地には午前帯に到着し、自宅には夕方もしくは夜の早い時間帯に戻るつもりであった

 

 

 

しかし結果としては大失敗に終わった。

 

 

 

2年ぶりに片道100キロの移動をするとして、今の自分に同じことができるかどうか、それを実証するという意味合いもあった。だが当時とは環境が異なりすぎた。

2年前の100キロは春の出来事であり、当然気温の心配をしなくて良い。夜もそれなりに早い時間に明ける。

 

 

一方で今回は真冬であることに加えてとてつもない寒波が日本中を襲っている最中である。ナポレオンが打ち勝てなかったシベリア前線に匹敵する・・・かどうかまではわからないが、彼の気持ちは良くわかる。

私は寒さに強いと自負していたが、その驕りが散々に打ち砕かれた

 

 

 

  • 手袋が用をなさない
  • 携帯が臨終する
  • 川沿いの走行が体力をゴリゴリに削って来る
  • 非常に暗い夜道が不安をこれ以上なく煽り立てる

 

 

この四天王の前では一切手が出なかった。

 

 

 

 

 

手袋

走っている内に暑くなる。だから余計な荷物は要らない

そんな思いから手袋を薄めのものにしてしまった。しかし手袋は厚手のものでないと風を防いでくれないので薄手のものは意味をなさない。風は指先から出る熱を保温する力よりも遙かに高い力で熱を奪ってくる。

走り始めて2キロくらいの時点でそのことに気が付いたが、引き返すのが億劫だったのでそのまま30キロ程度進んだ。流石にその時点で限界を迎えたので道端のセブンイレブンで一番良い手袋を購入した。ついでに足先用のホッカイロまで購入した。

だがその甲斐むなしく、それらのアイテムは最初こそ効果があったものの風はそれ以上の力で私の熱を奪っていった

ちなみに帰り道の中盤で体力を付けるためにマクドナルドに寄った。後述の携帯電話の充電も行ったりして30分程休憩を取った後に歩を進めるべく足を踏み出してみると、足先のカイロがめちゃくちゃ温まっていた。恐らく、カイロは私の足先をしっかり温め続けてくれていた。しかし風はその優しい温度さえも感じさせない程に体を冷やしていた。また漕ぎ出すと途端に冷え始めた。

手袋もダメ、カイロもダメ。冬風の前ではなす術がない。

 

 

携帯

ネックストラップを使用して地図アプリを付けながら携帯を首から下げつつジャケットの胸ポケットに突っ込んで移動していたらかなり早い段階でその携帯が臨終した。限界まで溜めていた充電が1時間半程で消耗しきった。地図アプリをつけっぱなしにしていたことが原因かもしれないが、極寒の地では機械類の充電が一瞬でなくなることが知られている。

夜空のカーテンを撮影した際も機械類をなるべく肌から離さないようにとの教えを受けていたが、まさかこの日本でもそのような事態が起こるとは思いもしなかった。

寒さも心をへし折った原因ではあったが、携帯が使えなくなったこともその大きな原因となっている。

 

 

 

 

地図アプリを使えないのが何よりも痛い。

 

 

 

その街へは中盤~終盤はほぼ一直線だが、序盤は曲がる回数が異常に多い。片道7~8時間程度は漕ぎ続けるつもりであったので、ほんの1時間半で息切れているようではどうにもならない。

一応持ち運んでいた予備電源を差し込んでみてもうんともすんともであったし、何ならその差し込む物理的な力すらも寒さのせいで失われていたので、完全に心が折られた。この時点で”日が昇り始めたら帰路に着く”という作戦に変えることにした。目的地への到着は断念して、明るくなるまでにどこまで行けるかを知るという企画に変更した。

 

 

目的の大変更は”寒さ”と”交通補助手段を失った”ことだけが原因ではない。

3つ目4つ目の「川沿いの走行」と「非常に暗い夜道」も関係している。

 

 

川沿いの走行・非常に暗い夜道

川沿いは非常に寒い。さらに回りが田畑しかない状況はダイレクトに風に吹き晒されるのでとても冷える。またそういう道は得てして街灯がない。自転車のライトでは照らしきれない程の道の暗さになる。

脇は川か田畑、そして道が見えない上に舗装も甘い。さらに微妙に道の縦横に角度が付いている部分がある。ガードレールでもあればガードレールの曲がり具合を元に進路の調整ができるが、ガードレールがないと全く地面の様子がわからなくなる。ガードレールは白いし光をわずかに反射するので認知できるが、道の様子までは暗がりでは全くわからない。そうなると

 

 

非常に不安になる

 

 

これ以上安全に進めるかどうかが読めず、精神的にかなり追い詰められる。仮に怪我でもすれば病院送りなのは間違いないが、このご時世だと病院に入るというのもかなりリスキーな行動になる。

 

 

 

 

 

そういった諸々を考慮して、今回は本来であれば片道100キロを進むべきであるところを、片道40キロ地点への移動に留め、やむなく帰路に着くことにした。

帰路に着くとは言っても地図アプリがないので、道々に設置されている青看板に頼る以外に術はなかった。稀に広域を示す青看板を見かけるが、基本的にはその近辺の情報しか書かれていない上にあまり土地勘がないので表示を見てもイマイチぴんと来ない。

 

 

仕方がないので大き目の道路を選んで進んでみては稀に見る広域を示す青看板を見つけて少しずつ自宅の方へと進んで行った。大分明るくなってから充電のできそうなマクドナルドを見つけたので速攻で入店をしてコーヒーとエッグマフィンで暖と栄養を取りながら恐る恐る携帯の充電を行ってみた。寒さでバッテリーがやられていれば無事文鎮と化すところであったが、コンセントに繋いで3分程すると無事に息を吹き返した。モバイルバッテリーでは限界があったようだ。

こうして携帯が復活してからは要所要所で地図をチェックし、確実に自宅に近付くルートを選択して行った。

 

 

その後、数時間かけて帰宅した。合計所要時間から計算するとこの旅では全体で100キロ程走っていたことが判明した。本来の目的と照らし合わせると丁度半分の距離に値する。

 

 

今回ばかりは時期が悪かった。 北関東制覇の希望は潰えていないので次は春か夏にでも再挑戦する。ちなみに夜道かつ冬に自転車に乗ることが少し怖くなった。

 

 

携帯が臨終したために画像は一切ないけれど、恐らく携帯が無事でもあまりの寒さで余計な携帯の操作をしたくなかったことが予測されるので、どの道記念画像などはほとんどなかったと想像される。距離は短くなったけれど、それでもきつかった!

 

 

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